人の心を掴む提案書とは(すぐに使えるテクニック)
このプロジェクトをやり始めてからTwitterをフォローするなど、全く乗り遅れていたのですが、元ZOZO社長の前澤さんの活動やたまに更新されるYouTube動画を見ていたところ、ビジネスにおいては知能も必要だけど、それより場数、経験値の高さが勝るのだな、と感じたのでそのメモです。
要約
評価項目は10個あります。でも全部は明かせない。
まず資料ベースでの審査なので、いかに目を引くか?多くの人が使うであろうパワポだめ。少なくとも自分は現役の時は使っていなかった。
次に事業の新規性、競合の話
10億円の使用用途。資金の使い道ですね。
提案者の想い。ビジョン。
そもそも提案には10万円が必要だったそうですが4000件以上が集まったそうです。そして1件ずつコメントを返してくれるとのことなので、こうしてYouTubeの動画だけ見ていても意外と真っ当なことを見てくれていたんだな、と思えるわけだから、10万円でエンジェル投資家にアイデアの添削をしてもらえると思えば、パスのない人にとってもかなり良い機会だったと思います。普通ならお金払っても見てくれないですし、コメントもくれませんので。
最初はこうした書類審査だったらしいのですが、その審査に受かったという方の動画もYouTubeにアップされていました。
すでにベンチャー企業で社長をれていました。
表紙。必要最低限。
導入部分として大事なのが最初と次のページ。
最初は挨拶文。次はビジョン(見開き)
自己紹介。だってそもそも誰?ってわけだよね。そしてとにかく前澤さんに会いたい、と訴える
目次。番号入れる。各項目に移る前に自分は一枚挟むタイプ。聞いてる人も「あー、次はこういう話をするんだね」と理解できるから。
ターゲット市場。その中にある課題について
新規事業プラン(内緒)
事業計画と事業ビジョン(ここも内緒)
出資金の使い方(もっと内緒)
経営陣紹介。田端さん(田端大学)。CTOはチーフツイッターオフィサーの略。それって経営陣なの?
実績紹介と会社概要。実際にやってないと本気度伝わらない
最後に。直筆メッセージ。温度感。体温。
本当の最後にビデオメッセージ
公開されている前澤さんの基準ともある程度、話の整合性がありますし、何より楽しそうに語っているその熱量をとにかく届けたい、という気持ちが伝わる仕掛けだと思いました。たぶん前澤さんも最後のページのビデオのリンクを見た時点でそう感じたんじゃないでしょうか?
提案先へのラブレターとか色々な説明の仕方があるとは思うのですが、確かに日頃の自分の仕事では提案書のテンプレ化でどこまで水平展開できるか?という視点になっていたので、こうした「あなたのための情報がここにあります、ぜひ話を聞いてください!」みたいな熱い思いをどうやって詰め込めるかな、と言う発想に展開させながら動画を見ていました。
例えがイマイチですが、頑固親父が切り盛りする洋食レストランのオムライスの味をそのままご家庭に持ち込むために、冷凍食品にしてコンビニで販売してヒット商品にできるか?みたいな考えです。いわゆる2:6:2の6の人でもヒット率が上げられる、という方程式が作りたい感じというか。こういうのって、洋食屋のおじさんそのものをコピーできない前提なので、冷凍食品の品質向上しかアクションがないわけですが、おじさんのコピーが可能なら、店舗の方をコピーする案も出てくるので、おじさんのロボット化とかもあるのでしょう。ビジネスでやるなら同じ熱量で語り続けるオンラインコンテンツで訴求力を上げる、みたいなアクションですよね。こういうのは。そんな事もあって、このプロジェクトではオンラインプレゼンの練習時間も兼ねたYouTube LIVEをやったりはしてます。